コンポストや育菌講座も

家族連れらでにぎわった「育菌オーガニックマルシェ」会場

段ボールコンポストの交ぜ方などの実演もあった講座

オーガニックマルシェ 23団体出店、にぎわう

 「育菌オーガニックマルシェ」が20日、奄美市名瀬安勝町の新川ふれあい館で開かれた。奄美大島、加計呂麻島で無農薬野菜、黒砂糖、カレー、ピザ、手作りお菓子、パン、小物、アクセサリーなどを作っている23団体が出店し、家族連れら大勢の来場者でにぎわっていた。また、同時開催イベントとして段ボールを使った「コンポスト講座」と「育菌講座」があり、20人を超える参加者が受講した。

 パン屋「雨ノヒパン」(泉太郎代表、奄美市名瀬安勝町)、自然食品を扱う「kimama club」(中園由紀子代表、福岡県春日市)、「奄美稲作保存会」(小池弘章代表、龍郷町秋名)の3団体が主催、初めてのイベントを開催した。

 無農薬野菜販売店コーナーでは、旬のジャガイモ、ハンダマ、タカナ、ネギなどを販売。「フード&ドリンク」店では「タンカングリーンカレー(紫ウコン入り)」「キビ酢パッションサワージュース」「赤ジャガイモ量り売り」「大きなダイコン」など販売し、「EM菌の培養体験」「EM菌からのボカシ肥料作り体験」への参加も呼び掛けていた。

 また、ニンニク、ニンニクオイル、お茶、ハーブ、歯磨き粉など販売し、各店には商品の説明書きなどが置かれていた。

 買ったカレーなどを会場で食べる来場者もいた。

 午前中、会議室で開かれた「コンポスト講座」の講師は、主催者の一人・中園さんが務め、約30人が受講。中園さんは日本や世界のごみ問題、春日市の「段ボールコンポスト」普及の取り組みの話などを交えて講座を進行した。

 準備する道具は①専用の段ボール箱②底板用段ボール③基材25㍑④虫よけキャップ⑤温度計⑥スコップ。

 「生ごみなどを段ボール箱に入れ、交ぜれば酸素が出て、水分が出て臭くならない。家庭内でも段ボールコンポストの作業ができる」「交ぜれば微生物が生ごみを分解し、堆肥に変わる。虫が発生するということは分解が早まるということ」「生ごみを減らしていければ、自治体は、ごみ経費を減らすことにつながる。(離島の)奄美でも段ボールコンポストを普及させてほしい」などと呼び掛けた。

 段ボールコンポストの交ぜ方の実演も行われた。