3月定例会からタブレット導入

議案審議で議員席に置かれたタブレット=和泊町=

 

和泊町議会、ペーパーレス促進

 【沖永良部】和泊町議会は9~19日の日程で開かれた3月定例会からタブレット端末を導入し、議案書などの資料を端末で閲覧できるようにした。当面は紙資料と併用しながら、完全ペーパーレス化を目指す。

 町議会では、環境への配慮や経費削減のため3年前から検討を開始。今年度予算で約588万円を計上し、議員と町執行部の分を合わせて35台を導入した。

 10日の一般質問で、タブレットに質問内容を取り込んで臨んだ中田隆洋議員(43)は「不安だったので紙の原稿も準備していたが、不便な点はなかった」と話し、予算審議では「慣れていない部分もあり、(紙に)メモする方が早かった。過去の資料もデータ化して比較できるようになれば、さらに使い勝手が良くなる」とした。

 議会事務局は端末を議員に貸与し、これまで文書で行っていた議員との連絡事項も、タブレットに一斉送信する方法に変更するという。

 永野利則議長(70)は「時代に沿って議会も変わる必要がある。有効活用して町民のサービス向上にもつなげたい」と語った。