2家族に新築助成金を交付 大和村

交付式では2家族に定住を祝う新築住宅助成金が贈られた

末永い定住へ祝福

 村内の住宅新築を支援する、大和村の「新築住宅助成金交付式」が20日、同村役場であった。2020年度は大和浜に大江修さん(60)、国直に澤山英樹さん(57)の2家族が新たに住居を建設。伊集院幼村長が助成金100万円を手渡し、末永い定住を願った。

 助成金交付は、村内への定住促進、地域活性化を目的に制定。延べ床面積50平方㍍以上で、村内に新築の住宅1件に対し100万円が受給される。

 式で伊集院村長は「(新たな)定住はとても喜ばしい。末永く安心して暮らせるよう願いたい」とあいさつし目録を贈呈。「これからも村民の意見を取り入れながら、住みよい環境づくりに努めたい」など祝福した。

 大江さんは昨年まで大和小学校校長を務め、定年を機に出身地の大和浜集落で過ごそうと実家近くに住居を新たに構えた。徳之島出身の妻・千恵美さん(60)も「歩いていてもみんなが声をかけてくれるような人が温かくて穏やかな地域」と気に入った様子で、「畑も近くにありスモモなどを育てながら、収穫で大和村に貢献できるよう頑張りたい」と定住に胸を膨らませていた。

 制度は村地域活性化定住促進条例に基づくもので、2014年度には20万円から現行の100万円に拡充。以降7年間で、同2件を含む計18件に交付された。