火災から「命」守る役割を学ぶ

「甲種防火管理新規講習」に管内31人が参加した(1日、大島地区消防組合消防本部)

大島地区消防組合 「防火管理新規講習」開催

大島地区消防組合消防本部(永田隆樹消防長)主催、消防法に基づく防火管理者資格取得のための「2022年度甲種防火管理新規講習」が1日、奄美市名瀬の同本部で行われた。管内の飲食店や宿泊業者、小売業、福祉施設の担当者など31人が参加。火災から生命を守る防火管理者の役割・意義を学んだ。

「防火管理者」とは、消防法第8条の規定により、要介護者が一定数入所する施設や、不特定多数が利用する建物の「火災などの被害防止」を目的に、必要な対処を行う責任者のこと。管理者は、管内への消防計画の提出、避難訓練の実施などが義務付けられ、同課程修了による資格取得が必要となる。

講習は2日間。初日を迎えたこの日、同本部予防課長・吉英和消防指令長が開講に当たり「防火管理者」の概要を改めて説明。その後、「防火管理って何?」と題したDVDを上映し、各専任講師が講義を実施。▽防火管理の意義と制度の概要▽火災の現象▽出火防止と収容人員の管理―など、災害時の対策方法などを学んだ。

講習2日目となる2日は、防災管理の進め方や消防計画に関する講座の他、AED・消火器取り扱い講習なども実施予定。全課程受講者には修了証が渡され、今後、施設や設備などの適切な防火管理が託される。

なお、同講習は3・4日にも開催。33人が参加予定となっている。