伊仙町で初の合同合宿

徳之島で初の合同合宿で汗を流す、鹿児島商業高と鹿児島女子高の両剣道部員ら=24日、伊仙町総合体育館

鹿商、鹿女子の両剣道部〝暑中げいこで〟汗
主力のOB・現部員ら縁

【徳之島】全国高校剣道の強豪、鹿児島商業高校剣道部(萩雅彦監督)と鹿児島女子高校剣道部(西香織監督)=鹿児島市=初の「夏合宿in伊仙町」が24日から同町総合体育館で始まった。主力の地元出身OBや現在籍部員、保護者らとの縁で実現。〝暑中げいこ〟に耐えて精進し合っている。25日は地元少年剣士らとの交流も計画。合宿滞在は27日まで。

定期船で合宿入りした部員らは、▽鹿児島商業が伊仙中出身の中村厚志さん(1年)ら6人▽鹿児島女子は亀津中出身の伊田美咲主将(2年)や伊仙中出身の大久保凛香さん(1年)ら9人。両監督らスタッフと保護者など約15人が同行し総勢で約30人。宿舎は喜念浜バンガローなどを充てている。

鹿児島商業の夏期恒例の合宿地は垂水市だった。数年前から伊仙町誘致のラブコールを送っていたのは伊仙剣道スポーツ少年団の富山勇生監督(44)だ。長男の大生さん(21)=全国高校選手権ベスト8=と二男の仁登さん(18)が鹿商主将を務めた。鹿女子にも主力の出身部員が多い縁もあり、両監督らの心を動かした。

午前中、町総合体育館であった歓迎セレモニーには大久保明町長や伊田正則教育長、盛本克彦体協長らも駆けつけて歓迎。新型コロナと熱中症対策に窓ガラスが外され、大型扇風機で強制換気されたアリーナで暑中げいこが始まった。保護者たちのサポートでこまめに水分もとりながら汗を流した。

初の同町合宿に鹿商の今西海月(みづき)主将(2年)は「暑さに耐えて新しい技も身に付け、まずは12月の県新人戦で団体優勝。そして全国制覇を目指す」。鹿女子の伊田主将(亀津中出身)も「暑さにも耐える我慢強さも大事。県新人戦で優勝して全国へ。最大の目標は日本一です」ときっぱり。

鹿商の萩監督(57)は「この5、6年、徳之島から優秀な人材を得て中心となって頑張ってくれている。今後も逸材と縁を保ちたい」。鹿女子の西監督(42)は「厳しい暑さのなか、新チームで切磋琢磨。まずは新人戦でしっかりと優勝して全国選抜へ。(25日の)地元交流も通じ鹿商、鹿女子への進学にもつなげたい」とも吐露した。

地元交流は午前8時半~正午ごろまで予定している。