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TNR事業を継続

TNR事業を継続

耳カット写真①
TNRされて耳にカットが入った野良猫(=提供写真)

山中のノネコ排除も急務

 ノネコの発生源対策として、奄美大島の5市町村でTNR事業が実施されている。野良猫を抑制しノネコ化するのを減らす目的だ。先月28日に行われた第2回ネコ問題シンポで、専門家からは「(TNRは)時間稼ぎにはなる。ノネコの捕獲排除が早急な課題である」との意見も出た。2016年度に継続して今年度も行われるTNR事業、専門家は5市町村の取り組みにある程度の評価を与えるが「大規模に実施しないと実効性に欠ける」とする。

 TNR事業は、「トラップ・ニューター・リターン」の一連の事業。野良猫を捕獲して避妊去勢手術を行い、元の場所に戻すことで野良猫の繁殖を抑制する。

 奄美では奄美市が先行的に13年から単独で実施。5市町村での取り組みは、16年度から始まっている。徳之島の3町は14年に、公益財団法人どうぶつ基金と共同で「徳之島ごとさくらねこTNR事業」を開始して、16年3月までに2136匹(飼い猫を含む)に避妊去勢手術が行われた。

 16年度の同事業実績は、奄美市138匹、龍郷町260匹、大和村38匹、宇検村78匹、瀬戸内町204匹。17年度の事業実施予定数は、奄美市160匹、龍郷町360匹、大和村120匹、宇検村100匹、瀬戸内町150匹。一方、環境省が14年に発表した個体数推定調査によると、森林に分布するノネコを奄美大島は600~1200匹としている。

 14日に行われた県大島支庁の今年度に奄美大島に赴任してきた職員を対象にした研修会で、大島支庁衛生・環境室の桑原庸輔技術主幹兼環境係長は「ノネコの繁殖力が高く、発生源対策と山中からの排除が必要」とする。ノネコは人間活動に依存せず山野で自活する猫とされる。アマミノクロウサギなど希少種の生息する奄美の森では、小動物をなんでも捕食し、一度に4~8匹、年2~3回の出産が可能だという。

 ネコ問題シンポの講師の一人、NPO法人どうぶつたちの病院沖縄の長嶺隆理事長は、西表島でノネコをゼロにまで減らした経験から「奄美大島は人口が多くて、TNRを大規模に継続しないとすぐ元の状態に戻ってしまう」と懸念。またTNRされた野良猫が山に入ることもあるため「TNRでは捕食は回避できない」と指摘し、早急なノネコの捕獲排除を訴えている。

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